幼い頃に

 

 

幼い頃によく想像していた。

 

この地球はもしかして

 

自分がアリの巣を見ているような世界かも?

 

誰だかわからないけど

 

誰かが見ているアリの巣の中に

 

ボクもいま居るのかも?

 

とてつもなく大きい誰かが

 

いまボクの巣を見てるかも?

 

 

 

 

 

アリが一匹死んだって世界は回る

 

ボクが死んだって世界は回る

 

ボクが愛した子が死んでも世界は回ってる

 

でも明日世界は無いかもしれない。

 

 

 

 

なんて素晴らしくて

 

なんて悲しいんだろう。

 

なんて淋しくて

 

なんて美しいんだろう。

 

 

 

 

 

 

「空に帰りたい。」

 

 

 

 

 

 

死にたいわけじゃないんだ。

 

死にたいとは思わない。

 

「帰りたい。」

 

「早く帰りたい。」

 

ただ、そう感じる時がある。

 

 

 

 

生きる価値を探すけど今は見当たらなくて。

 

 

 

 

 

どこに帰りたいのかわからない。

 

でも、ふと、

 

「早く空に帰りたい」

 

そんな風に感じてしまう。

 

 

 

 

二荒山神社

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ここで出会った男性が私に言った。

 

「3月に妻を乳癌で亡くしてね」

 

「助からないのを看るってのは辛いよ」

 

「最期、メシ食えなくなったらね、」

 

「お父さん、もういいよ、ありがとうって言ったんだ」

 

「察したんだろうなぁ」