愛
自分の欠乏から逃れる為に人を欲すれば
ずっとずっと奪い続けなければならない。
奪っても奪ってもまだ求め続け、自分の中にある与える力を信じない。
人を使って自分のザルに水を貯めて貰う事で、自分の存在価値を見出す。
でもザルだから、いつまでも満たされない。
自分の欠乏を満たす為に人に何かを与えれば
ずっとずっと与え続けなければならない。
与えても与えてもまだ与え、頑なに受け取ることを拒む。
人に水を与える事で、自分の存在価値を見出す。
このふたつが噛み合えば、利害関係が一致して
一見、上手く行ってるように見えるのだけれど
奪い続け、与え続けるだけの関係にいつしか疲れ果て
奪うもの、与える物が無くなると、その関係には崩壊しか道が無い。
本当の愛じゃないから。
人を愛するって
簡単なようで難しい。
ふたりが愛の泉そのものなら
互いに湧き出る愛を
ただ差し出しあい、受け取りあい
柔らかな循環の中で歳を重ねて行けるのに。
キミとなら、って
凄く凄く思うんだ。
でもボクはまだ、自分の欠乏を握り締めてるみたいだ。
ボクの眼差しが、キミの眼差しが
今そこにある光を見つけられますように。