幼い頃に
幼い頃によく想像していた。
この地球はもしかして
自分がアリの巣を見ているような世界かも?
誰だかわからないけど
誰かが見ているアリの巣の中に
ボクもいま居るのかも?
とてつもなく大きい誰かが
いまボクの巣を見てるかも?
アリが一匹死んだって世界は回る
ボクが死んだって世界は回る
ボクが愛した子が死んでも世界は回ってる
でも明日世界は無いかもしれない。
なんて素晴らしくて
なんて悲しいんだろう。
なんて淋しくて
なんて美しいんだろう。
「空に帰りたい。」
死にたいわけじゃないんだ。
死にたいとは思わない。
「帰りたい。」
「早く帰りたい。」
ただ、そう感じる時がある。
生きる価値を探すけど今は見当たらなくて。
どこに帰りたいのかわからない。
でも、ふと、
「早く空に帰りたい」
そんな風に感じてしまう。