2016-11-02 会いたい いつの間にか虫が2匹、蝋に溺れていた。 ボクはそれをじっとじっと見つめた。 命って何だろう。 死って何だろう。 幼い頃から「死」が心を支配する時間が長かったように思う。 お調子者の裏側で 毎晩のように自分のお葬式を想像する子供だった。 今日、訃報が届いた。 あんなに高い空へ歩くのは とても大変だろう。 柔らかな光に吸い込まれる彼の優しい笑顔が見えた気がした。 生きてるうちに 会いたい人に会いたいと思った。 生きてる今、会いたいと思った。