会いたい

いつの間にか虫が2匹、蝋に溺れていた。

 

ボクはそれをじっとじっと見つめた。

 

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命って何だろう。

 

死って何だろう。

 

幼い頃から「死」が心を支配する時間が長かったように思う。

 

お調子者の裏側で

 

毎晩のように自分のお葬式を想像する子供だった。

 

 

 

 

今日、訃報が届いた。

 

あんなに高い空へ歩くのは

 

とても大変だろう。

 

柔らかな光に吸い込まれる彼の優しい笑顔が見えた気がした。

 

 

 

生きてるうちに

 

会いたい人に会いたいと思った。

 

生きてる今、会いたいと思った。